2022/03/12 |
勉強は何のためにするの?
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こんにちは、浦本です。「何で勉強ってする必要があるの?」保護者の方は、お子さんに訊かれて困ったことはありませんか?生徒の皆さんは思ったことがありますか?私は、この答えに割と自信を持っています。「勉強は頭を鍛えるためにする事」だと思います。「良い高校、大学に入るため」「良い会社に入って良い暮らしをするため」「将来楽をするため」これらも人それぞれの理由としては正解だと思います。ただ、これらは目的を叶えるための完全に手段として勉強をしているという事であって、勉強本来の目的ではないはずです。何故、国は義務教育を国民に課すのか、大学院までの教育機関を整備しているのかを鑑みると、国民に良い学歴を手に入れてもらうためでも、将来楽をしてもらうためでもないのが解ると思います。昔、ラジオ体操を普及させたのは国民に健康な身体を手に入れてもらうためだと聞きました。子供の頃、体育や部活等で運動をするメリットは鍛えて健全で丈夫な身体を手に入れる事であるように、子供の頃に勉強をするメリットは鍛えて健全で丈夫な脳を手に入れる事ができるからだと思います。(付け加えると、「実生活に必要な事を学ぶためや、成り立ち等を知ることで豊かな教養を身に付けるため」でもあります。やはり、子供のうちに学ぶことで、スピードが速く、年齢も早くから身に付くメリットがあると思います。)
「じゃあ、大人は何で関数とかできないの?地理のことを全然覚えて無くても健全に生きているじゃない」と思う人もいることでしょう。それは、子供の頃の成長期だからこそ、バランスよく勉強することで脳が鍛えられよりメリットがあり、大人はというと、「脳を鍛える事」よりも、実生活や仕事に「脳を使ったり役立てたりする事」が重要なのです。(だから、企業は「高学歴の方が脳が鍛えられているので、仕事ができる可能性が高いと期待して採用したがるケースが多いのです。一方で脳が鍛えられていても、鍛えられた脳を上手に使えるか、仕事に役立てられるかはまた違ってくるので、勉強はできても仕事ができるかは結果が違ってくるケースも珍しくありません。)
ちなみに大人もたくさん勉強しています。大人は、いわゆる「専門性の高い事」が要求されるため、小中高生がやるような勉強ではなく、その生活に合った勉強をしているのです。それは数学や英語といったものではありません。仕事をしているお父さんお母さんは仕事に関する勉強を毎日のようにしているはずです。「じゃあ主婦は?」と思うかもですが、主婦の方もたくさん勉強しています。家庭を守るため、子供たちにより良い人生を送ってもらうため、お父さんがしっかり仕事をできるようにするために。例えば食事の調理法をYouTubeで見たり、栄養バランスをネットで調べたり、良い品安い品をチラシで調べたりするのも大切な勉強です。受験生の子供に対する接し方をテレビ番組で見るのも重要な勉強です。このようにその年代や立場に合った勉強をする事はとても大切です。逆に大人になったお父さんお母さんが、必要なくなった理科や古典ができなくなっていても全く問題ないのです。皆さんも赤ちゃんの頃にできた「ハイハイ」が今はできなくても、歩いたり走ったりできるので全く問題ないけれど、赤ちゃんにとっては移動手段として、成長過程の運動として「ハイハイ」が必要な事と同じです。だから生徒の皆さん、今は勉強頑張りましょう(笑)